高齢者の困りごとを解決

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がんケアリングセンター<マギーズ東京>訪問記

2019/01/26

マギーズ東京外観

2020年オリンピック開催に向けて開発が進み、新豊洲市場で人の賑わいを見せるこのエリアに一際目を引くおしゃれな木目調の外観。ここマギーズ東京は、がんと闘っている人、看病している家族が悩みを相談することができる、日本では数少ないケアリングセンターになります。利用料金は無料で、活動資金は法人や個人の支援金で賄われています。がんの知識が豊富な看護師や、心療心理士などの専門職、がんの人たちを支えたいというボランティアにより活動が行われています。 2016年にオープンし今年で3年目を迎え、これまでの来訪者数は1万2000人以上。北海道や沖縄など遠方からの来訪も。今回はマギーズ東京で毎月第4土曜日に開催されている週末見学会に参加し、実際の活動内容のお話しを伺いました。

木のぬくもりが伝わるウッドデッキテラス

~ 想い~
日本にも「安心して話せて、誰でも気軽に立ち寄ることができる場所を」。医療関係者やがん患者の願いから、マギーズ東京は誕生しました。がんになったことで「どうして自分が」「何がいけなかったのか」と不安や怒り、悲しみなどで、心にストレスを感じている人は少なくありません。戸惑いや迷いがあったときこそ「一人で悩まずに相談してほしい」「病院でも自宅でもない第二の場所として過ごしてもらいたい」このような想いを形にしているのが、ここマギーズ東京です。

渡り廊下からの中庭

がん関連の情報が並ぶ本棚

~癒し~

「医師にこのようなことを聞いていいのだろうか」「家族にがんをどう伝えたらいいか」「この先どうしたらいいのか」など悩んでいる人も、いるのではないでしょうか。

マギーズ東京は、周囲に気を遣うことなくありのままの姿で過ごすことができる癒しの空間です。同じ境遇の人同士だからこそ話せる話や、医療での不安や気がかりなことを看護師や心療心理士などの専門職に気兼ねなく話すことができます。専門職と壁を感じずに、まるで友人のような感覚で相談できるのもマギーズならでは。ここでは訪れる人が心を開き、リラックスできる空間作りにも配慮しています。ほんのり木の香りが漂う館内は、大きな窓から光が差し込み温もりを感じます。中に入り目に飛び込んでくるのはオープンキッチン。相談室というよりも、親しい友人の家に来たような優しい感じがします。キッチンの前にはダイニングが広がり、アフリカンチェリーの大きなテーブルと、かわいらしい椅子。ここでお茶やお菓子を食べながら相談することで気持ちの緊張がほぐれ、ほろっと涙を流す人も。感情がこみ上げたときに座って一息つけるよう、少し広めに造られたトイレも配慮の一つ。廊下には、がんの情報誌や書籍が本棚に並び、奥にはリビング。本を手に取り情報収集している姿、来訪者同士ソファで語り合い、まるで友人のように看護師と話している姿など、ここでは家のようにリラックスして思い思いの時間を過ごすことできます。

一息つけるリビング

明るい日差しが差し込みます

自宅のようなダイニングも

~ 希望~

マギーズ東京の利用の仕方は人それぞれ。悩みの相談や治療方法の情報収集、一人の時間が欲しい、同じ境遇の人とつながりたいなど様々。病院とは違い予約無しで利用できるので、気軽にマギーズ東京にお越しください。暖かい空間で来訪者をもてなしてくれます。

がんを経験している人や経験していた人、専門職など沢山の人と話すことで、刺激を受け新しい目標を持てる人もいます。がんと宣告されてから気持ちが沈んでも、ここでなら本来の自分の力を取り戻すことができる。人と人とが繋がることで、希望の光が差し込む場所。それがマギーズ東京です。

【基本情報】
住所:東京都江東区豊洲6-4-18
アクセス:ゆりかもめ「市場前」から徒歩5分、東京駅丸の内南口からバスで「東京ビックサイト行き」に乗車「新豊洲」停留所下車徒歩7分
営業時間:平日10時~16時(日祝休)/土曜日はイベントのみ開催
利用料金:無料/予約不要

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